吉田修一『パレード』
吉田修一『パレード』を読みました。
映画化されていることも知っていたから映画のキャストを想像しながら読みました。
映画のキャストはなかなか本と合っていると思った。
特に貫地谷しほりちゃんが琴ちゃんっていうのはだいぶ合っていると思う。
でも私、残念ながら林遣都くんよくわからないので
サトル役は林遣都じゃなくて本当想像上の人物像で読みましたわ。
読み終わった感想はあっけにとられた感じかな。
「えっ?!そういうことなの??!」って思っただけ。
吉田修一さんの作品はこれまで幾つか読んだことがあったけど
他の作品とは違う感じがした。
私が今までに読んだ作品は読み終わった後、何だか切ない感じがしたんだけど
今回は「えっ?!」って感じ。
以下、ネタバレありです。
結論から言うと直輝が実はヤバくて、
その事実を他のルームメイトは全員知っているんだけど知らないふりをしているという話。
巻末の解説ではこの小説を「こわい小説だ。」と言っているけれど
私には何が怖いのか全然分からなかった。
「へぇー、そっか。」って感じ。
読み直すことを解説は勧めているけれど、私はもう一度読み直そうとは思わないかな。
私、読解力が無くて国語苦手だったからこの本の怖さに気付いていないのかもしれないけれど
まぁそれはそれで仕方ないと思うし、そうれならそれでまぁいいかなって感じです。
でも、怖い人はどこが怖いと思ったのかはちょっと気になる。
何が怖いんだろう。
そりゃー、同じ部屋に居たって
それなりにそれぞれのことをあまり干渉しないようにすることはあるんじゃないかな。
私はそう思うのよ。
まぁ本の感想なんて人それぞれだもんね!