吉田修一『静かな爆弾』

吉田修一『静かな爆弾』読みました。

吉田さんの作品は読み終わった後にズシンとくる感じが好き。

今回も読んだ後に何だかズシンときましたわ。

物語自体はそんなに難しいものではないんだけど、

何だか読んだ後にズシンと来た。

彼女の心情は全然書いていなくて主人公の男性目線だけで物語は進むのね。

彼女は耳が聞こえないから男性に対してのメモ書きだけでしか彼女を読みとることが出来ないの。

たまに見せる表情を男性が語っているんだけどその程度。

彼女目線でも物語を見たかったなぁなんて思ったりした。

でも男性目線だからこそのズシンとした重みを感じられたのかなぁ。

でも吉田修一さんだったら女性目線で物語を描いたとしても

同じようにズシンと重さを感じさせてくれそうな気もする。

あー、でも本当吉田修一さんの作品はこの重さが好きです。